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多汗症の手術
多汗症の手術としてはETS(Endoscopic Thoracic Sympathectomy・胸腔鏡下胸部交感神経遮断術)などが知られています。
多汗症は交感神経が過敏に反応することで多量の発汗を促すものですから、多汗症の手術とはこの交感神経を遮断する、切除することで多汗症を治療するものです。
この手術は手のひらや足の裏の多汗症に劇的な効果をもたらします。手術を受けることによって手のひらや足の裏からの発汗はほとんど止まります(ただし、他の部位に関してはあまり効果的でなかったり、そもそもが不可能な部位もあるようです)。
手のひらの多汗症の場合は、脇の下に4mm程度の穴をあけ内視鏡を使って行われます。手術時間は30〜40分程度です。脇の下という部位もありますが、手術の傷跡もほとんど目立ちません。手術としては比較的安全な部類に入るかもしれません。
ただし、多汗症の手術の場合に問題になるのは手術後です。
手のひらや足のうらからの発汗は止まりますが、その代わり他の部分から発汗してしまうことがあります。これを代償性発汗と言います。実際に手術を受けた人がその後この代償性発汗によって苦しむケースがあります。
また、汗が出過ぎるのも困るのですが全く出ない状態というのも経験した人でなければ分からない苦しみがあります。そもそも私たちは汗をかくことによって体温調節を行っています。汗が出ない状態では熱が外に放出されず、内にこもった状態になってしまいます(そもそも交感神経も私たちの身体機能にとって大切な役割を担っていますので、その機能が停止すれば反動が出てくるのも当然と言えば当然なのですが…)多汗症の手術を検討されている人はこういった手術後のことも含めて十分に医師と相談をされたほうが良いでしょう。